当院の内視鏡診療
当院の内視鏡検査は保険診療のため、一度医師の外来診察が必要となります。
⦅那覇市胃がん検診(内視鏡検診)ご希望の方も注意事項がございますので、一度お電話でお問い合わせ下さい。⦆
現在の内視鏡検査予約待ち時間
上部内視鏡検査 (胃カメラ) | 約1-2日間 |
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下部内視鏡検査 (大腸カメラ) | 約3週間 |
検査時間表
検査内容 | 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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上部内視鏡検査 (4件/日) |
8:00~9:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
下部内視鏡検査 (2件/日) |
13:00~14:00 | 〇 | 〇 | - | ◎ | 〇 | - | - |
◎ 木曜日午後の下部内視鏡検査(8件/日)13:00~17:00
内視鏡検査について
全ての内視鏡検査・治療を日本消化器内視鏡学会専門医・指導医が行います。
癌専門病院や大学病院などで使用される、高度な検査や治療を可能にするOlympus社製の最新内視鏡システム「EVIS X1」、最新型スコープ GIF-XZ1200、GIF-1200Nを導入しております。
胃カメラ・大腸カメラ共に鎮静剤・鎮痛剤を併用した苦痛の少ない内視鏡検査が可能です。(患者様の状況によっては、医師の判断で安全性を優先し使用しない場合もございます。)
鎮静剤使用後は30分~1時間程度リカバリールームで休憩して頂いた後、当日に検査の結果説明を行います。
日帰り大腸ポリープ切除手術が可能と判断されるポリープ(概ね2cm以下の大きさまで)は、検査当日にその場で切除を行うため、患者様に改めての検査・治療を行う負担を軽減します。
(大きさや形によって入院切除が必要と考えられるポリープは、近隣の専門病院をご紹介いたします。)
検査費用(保険診療のため日本全国一律となります)
検査費用(3割負担の方)
内訳 | 金額 |
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診察料・血液検査・使用薬剤量他 | 約2,300~4,900円 |
上部内視鏡検査(胃カメラ) | 約3,400円 |
下部内視鏡検査 (大腸カメラ) | 約4,700円 |
大腸ポリープ切除手術 [2cm未満の場合] | 約20,000円 |
大腸ポリープ切除手術 [2cm以上の場合] | 約26,000円 |
病理組織検査 (1臓器につき) | 約4,000円 |
ピロリ菌検査(迅速ウレアーゼ法) | 約1,600円 |
※がんなどが疑われる時の病理組織検査や潰瘍どの病気が見つかった時の薬の処方、またはポリープ切除を行うかなどにより費用が加算され、お支払い金額に差がでます。
3割負担の方で
胃カメラ | 約6,000円~13,000円 |
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大腸カメラ(検査のみ) | 約9,000円~20,000円 |
大腸ポリープ切除手術 | 約22,000円~35,000円 |
上記の範囲とお考えください。(1割負担の方はこの費用の1/3とお考え下さい。)
2023年4月-2024年3月 当院の内視鏡検査数
上部内視鏡検査 (胃カメラ) |
374件 |
下部内視鏡検査 (大腸カメラ) |
255件 |
大腸ポリープ切除手術 (大腸カメラ)* |
168件 |
ADR** | 65.6% |
全大腸観察率*** | 100% |
*下部内視鏡検査数に含まれます
**ADR: adenoma detection rate =腺腫性ポリープ発見率
***前処置なしのS状結腸鏡観察を除く
★ADR: 腺腫性ポリープ発見率について
腺腫性ポリープは将来的に癌になりうる良性ポリープです。早期大腸癌の見落としをなくすためには精度管理が重要であり、ADRは精度管理の指標(Quality indicator)として日本消化器内視鏡学会ガイドラインで言及されている代表的な指標のひとつです。検査医師の技術、検査前準備の達成度合いなど様々な要因を含めた、その施設における大腸カメラ検査の質の目安となります。
ADRを高く維持することは大腸癌の死亡率を低減させるために有効であることが証明されています。米国では学会からの勧告で、大腸カメラ検査を受ける方は、検査医師のADRが最低25% (全検査のうち25%の確率で腺腫性ポリープが見つかること)をクリアしているか確認するべきであると明記されています。
2023年4月-2024年3月
当院の内視鏡検査で発見された消化管癌・腫瘍
病名 | 病変数 | 内訳 |
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食道癌 | 3 | 早期癌0/進行癌3 |
胃癌 | 5 | 早期癌3/進行癌2 |
食道胃接合部癌 | 1 | 早期癌0/進行癌1 |
大腸癌 | 8 | 早期癌6/進行癌2 |
食道顆粒細胞腫 | 1 | |
胃腺腫 | 1 | |
胃GIST | 1 | |
十二指腸腺腫 | 1 | |
多臓器癌転移 | 1 |
その他当院の内視鏡検査で発見された胃腸疾患
- 食道静脈瘤
- 胃過形成性ポリープ出血
- 胃アニサキス症
- 急性胃粘膜病変
- 自己免疫性胃炎(A+B型胃炎)
- 門脈亢進症性胃症
- 十二指腸潰瘍
- 虚血性腸炎
- 大腸憩室出血
- 放射線性腸炎
当院で発見された微小胃腫瘍
①白色光像
胃体部に黄色調の平坦陥凹病変
②NBI(狭帯域光観察)併用非拡大観察
同部位に茶色様変化あり
➂NBI併用拡大観察
陥凹内に腫瘍血管を認め、腫瘍性病変と診断
病理診断: 4mm Group3 (胃腺腫)
当院でEMR(内視鏡的粘膜切除術)治療した早期大腸癌
①白色光像
②粘膜下層へ生理食塩水を局注しlifting
➂スネアリング&通電切除
④切除後潰瘍
⑤クリップ縫縮
病理診断 S状結腸 0-Is 15mm Adenocarcinoma with adenoma pT1b (SM 2200μm), ly0 ,v0 ,HM0 ,VM0,BD1
(早期大腸癌 粘膜下層浸潤癌 追加治療目的に専門病院へ御紹介)
当院のEMR(内視鏡的粘膜切除術)で治癒した早期大腸癌
①白色光像
②NBI併用拡大像(JNET2B)
➂粘膜下層へ生理食塩水を局注しlifting
④スネアリング&通電切除
⑤切除後潰瘍
⑥クリップ縫縮
病理診断S状結腸0-Is 14mm Adenocarcinoma with adenoma pTis, ly0 ,v0 ,HM0 ,VM0
(早期大腸癌粘膜内癌脈管・リンパ管侵襲なく治癒切除)